PC『レイジングループ』プレイ

エクストラ含めコンプリート。Steamのセールで購入した。

人狼ゲイムをモティーフにした作品。人狼ゲイムとして典型的な仕立てながら、序盤からぐいぐい引き込まれる。個人的に気付かされたのが、人狼ゲイムはあくまで陣営の勝利を目指すゲイムだけど、実際には自分が生き延びることも同じぐらい(それ以上?)重要で、その要素が加わるとゲイム性がまた変わるなと。当たり前の話なんだけど、その視点を持っていなかったので、それ込みの人狼ゲイムもおもしろそうだと思った(俺が知らないだけであるのかな?)。

中盤以降は、ループ要素も加わってくるんだけど、それにより人狼ゲイムのゲイム性が変容していく。そして終盤の展開と謎解きは――なんとも伝奇と科学の力技。個人的には伝奇のみでまとめてもらったほうが納得いったかなと思う。後日譚で語られた伝奇世界の広がりも興味深かったし。

ともあれ多少の不満点はあったものの、ノヴェルゲイムとして及第点を有に超える出来で、自分としては楽しめた。ただ、万人にオススメできるかというと……ちょっと躊躇するかな。

PC『AI: ソムニウム ファイル』プレイ

プラチナトロフィー獲得。Steamで割引販売されていた際に購入(3,400円)。

打越作品らしく、最後にきれいにつじつまを合わせるカタルシスはあったものの、これまでにプレイしてきた作品(『Ever17』「極限脱出シリーズ」)に比べると少し弱く感じた。その理由としては、「Psync」が物語の核としてすべてを背負わなければならなかったわけだけど、装置(仕掛け)として、少し力不足だったのかなと。

ゲイム性については、個人的に「Psync」がストレスだった。夢の中の話なので、解放は基本的に不条理で、何をすればいいのかが判りにくい(もちろん、夢の中なりのロジックはあるんだけど……)。結局途中から攻略サイトを見てプレイした。「狙撃イベント」もいらなかったかなぁ。ちょっとしたスパイスということなんだろうけど、俺としてはストーリィを楽しみたいので、どちらかというと割り込みに感じた。でもこのあたりは個人差が大きい気もする。

最後に。ラストのダンスにはたまげた。瞳もフツーに踊ってるし。まあ本編でもダジャレがキツかったり、トンデモな部分があったり(みずきの身体能力とか)するので、作風だと言われればそうかもしれない。個人的には宝塚のレビューみたいなもんかなと考えて腑に落ちた。

どうも書いてみると文句ばかりになってしまったけど、本編はきっちりしてるし、機会があればプレイしても損はないと思う。……でも定価で買うのはアレかな。

PC『WILL:素晴らしき世界』プレイ

Steam作品の紹介記事で見つけて、以前から気になっていたソフトだったんだけど、衝動的に購入。こういうプラットフォームは即購入・即プレイできてしまって歯止めが効かなくてマズい……。

ともあれ、(ほぼ)コンプリート。

神様に届いた手紙の内容を入れ替えることで、からみあった複数人のストーリィが変化・展開するという『街』『428』インスパイアのゲイムで、非常におもしろそうだったんだけど、やってみると、手紙の入れ替えとストーリィの変化に思っていたほどのパズル性・納得性がなく、結局総当たりに近くなる。ストーリィのからみ具合も先行作のような鮮やかさはないし、インディーズだなと思わせる出来。

と、辛口に書いたけど、大きな物語のフレイムワークは非常によかったと思うし(個々でも文櫂人と李雯のストーリィなんかはベタだけど結構好きだった)、グラフィック、サウンド、演出も頑張ってた。それに翻訳もかなり高レヴェルで、全体的にブラッシュアップできれば傑作になりうる可能性があったと思う。惜しいというより、ぜひ次回さらに「素晴らしい世界」を見せてもらいたいと感じさせられるような作品だった。

PC『Summer Pockets』プレイ

なにかの記事でKeyの新作が6月に出ていたことを知ってビックリ。積極的に集めにいかないと、このあたりの情報は入ってこないんだなあと少し反省しながらさっそくプレイ。

しろはルートクリア。まず全般的な話として、相変わらずキャラの造型がすばらしい。個性的でありつつもヘンになりすぎず魅力的にするさじ加減も向上している気がする。しろはも今までのギャルゲにはあまりいなかったタイプに思うが、それでも正統派ヒロインしていて実に上手だなと。ストーリィとしても青春王道モノだった。が、ファンタジィ要素が垣間見えたので、このあたりがどう展開していくのか楽しみ。

PC『ISLAND』プレイ

Re:クリア。コンプリート。以下ネタバレ全開で感想。

『AIR』かと思っていたら『DESIRE』だったでござる――というのがコンプリート後、最初の感想。まあ『DESIRE』では過去に行ってるけど、『ISLAND』では常に未来に行ってるといった違いはあれど(それって珍しいといえばそうなんだけど、個人的には本質的ではない気がする)、螺旋を描きながら運命を切り拓こうとする作品のエッセンスはかなり共通していたと思う。ティナとマルチナ、リンネと凛音というギミックも似てる部分があるし。

そんなわけで(?)ストーリィ的にはそれほど大きな感銘はなかったんだけど、キャラは非常に魅力的だったと思う。デレ多めにちょっとSの凛音、典型的ツンデレキャラの夏蓮(ツインテイルだもなあ……)、紗羅は……ちょっと怖いのでパスするとして、無辺の包容力を持つ玖音(彼女とはメモで会話するんだけど、語尾に常にハートマークがついてる。あれ、すごくいいので法制化とかできませんかね。刺々しいやり取りも絶対和むよ。「は、何言ってんの♡」「お前が悪いんやろ♡」)、エトセトラエトセトラ。声優陣の配役、そして演技もよかったし、キャラゲーとしてやった価値はあった。

ストーリィとして気になったのは、やっぱ「バタフライ・エフェクト」エンド。あれが螺旋を抜けた世界ってことなのかね??

PC『ISLAND』プレイ

人気が高いエピソードと聞いていた冬編クリア。あまりにも都合よすぎる可愛すぎるリンネと、終末感漂う世界設定で人気もさもありなんという感じ。ただこれ、伏線回収された際にカタルシスあるのかなという疑問が多少……。なお、今のところ全体的な流れは『AIR』っぽい(もっと適切なタイトルもありそうだが思いつかない)が、判りやすいハッピィエンドになりそうな気がする、なんとなく。

これが凛音エンド……かな。まだすべての謎は解けず。