2012-07-27のニュース

映画『メリダとおそろしの森』鑑賞

『おおかみこどもの雨と雪』との比較、という意味合いもあって見に行った。

ストーリィは個を重視するメリダと公を重視する王妃の相克を主軸として進む。これまたいつものように、どこの世界でも通じる普遍的なテーマを持ってきて誰にとっても興味深く見ることができる。

でもって結論としては、メリダは自分のことばかりじゃなくて王国のことも考えなくっちゃといい、王妃は伝統の軛を破ることも必要だと歩み寄る。

まあそれはいいでしょ。落とし所として無難に収めるにはそんな感じになるだろうし。問題は、このストーリィの見どころが、当然それぞれの主張がどのように昇華されるかってところのはずなのに、1番肝心なその過程が弱いこと。

描写がないわけではないんだよ。たとえばメリダは自分が花婿選びでほかの首長の顔に泥を塗ったことで戦争が起こりそうになったことを反省したとか、王妃は自然のなかで活き活きと振る舞うメリダを見て、自分がいかにメリダを枠にはめて苦しめてたかを感じたとか、まあ見て取れることはある。

けど、ここはテーマに直結する部分なんだからもっと力を入れて描いてほしかった。薄ぼんやりとした感じでどうもドラマ性に欠けて消化不良だった感が否めない。そのせいで分かり合えた感動もいまいち……。

まあアニメーションは、ピクサーならではの質の高さで楽しい部分も多かったから、見る価値なしとは言わないけど、ちょっと残念な出来だったかなあ。

2012-07-25のニュース

2012-07-24のニュース

2012-07-23のニュース

『グスコーブドリの伝記』宮沢賢治(青空文庫)読了

斜に構えて見るなら、賢治の厨二病的な妄想(「そういう人に私はなりたい」あるいは「鬱屈した若者にありがちな愚劣な英雄願望」)を作品化したもの、ということができるかもしれない。

ただ、それが完全な陳腐に堕してしまわないのは、そこに真摯な想いがあるからではないか。

すなおに表現された「自らを犠牲にしても守りたいものがあるという想い」を(賛成であれ反対であれ)読者が受け止め、考えることにこそ本作品の意義はあるんだろう。

ちなみに序盤は豊かな表現が心躍らせてくれたが、中盤以降ストーリィが展開するにつれ、そういう部分は影を潜める。このあたりもある種強すぎる思いが筆致に現れた結果にも思えた。

『この中に1人、妹がいる! 〈1〉〈2〉〈3〉』田口一(メディアファクトリー)読了

アニメ化作品ってことで読み始めたんだけど、いやぁ……ひどい(笑)。地雷臭は漂ってたけど、想像以上だった。

質が高い作品がアニメ化されるってわけではないんだろうけど、にしても最低限のレヴェルってものはあるんじゃないのか。

いや、それよりもどれだけ女の子のハダカが出てイチャラヴするかのほうが重要なのかね。

1番気になった、というか腹立たしかった、というか脱力したのは主人公の造形。幾多の試練を乗り越え、帝王学を修めた主人公の行動・言動や思考があれですか? まあこれはまったくもって筆者の力量不足が原因なんだが、あまりに白々しくてやりきれない(ちなみに努力だけでレベル5になったはずの御坂さんが努力してる姿が本編でまったく感じられないことにも同様の脱力を感じる)。

とはいえ、手をつけてしまったので、あるだけは読む。

2012-07-22のニュース

『織田信奈の野望 〈7〉〈8〉』春日みかげ(ソフトバンククリエイティブ)読了

浅井長政の去就が決着し、黒田官兵衛が登場。

今後の焦点は、竹中半兵衛の陣没がどう扱われるか、まあおそらく女は死なないメソッドなんだろうが。とゆぅかここで蘭奢待が出てくるとは思わなかった(笑)。

そしてなによりそろそろ訪れるはずの本能寺の変をどう描くか。また、それ以降はオリジナルの歴史になるはずなので、それもどう描くか。このあたりが見どころか。

ちなみに全般的におもしろくはない。