2014-02-11のニュース

2014-02-10のニュース

『「豊かな地域」はどこがちがうのか――地域間競争の時代』根本祐二(筑摩書房)読了

年代別の人口がどのように推移するかをグラフに描き(コーホート図)、その結果から地域の特性・問題点を把握し、人口減少・活気減退に悩む都市の処方箋とするというのが本書の主旨(だと思う)。とはいえ正直タイトルは「釣り」といっていいだろう。

最初に出てくる例は大変鮮やかでなるほどと唸らされるが、ページが進むにつれだんだんグダグダになっていき、拡散したまま終わる。

ただ、年代別人口の推移というのは重要な話だと思うけど、意外に見落とされている気もする。そこで俺もH17、H22の国勢調査を使って、地元のコーホート図を描いてみた(データの検索からグラフ作成まで所要時間は10分ほど)ところ、15~19、20~24の年代で急激に人口が増え、25~29で激減、その後は55~59までの年代で少し増えている、といった格好。

地元には大きな大学のキャンパスがあるので学生が流入。卒業と同時に就職のため他の地方へ行き人口が減るが、子育て世代がまた流入してくる――。非常に判りやすい話だった。

『ブータン――「幸福な国」の不都合な真実』根本かおる(河出書房新社)読了

GNHで有名なブータン。国王の来日で騒がれていた頃、「実はあまり民主化されてないし、そんなに幸せでもないよ」といった話は、各所で指摘されてるのを見ていた。

本書はブータンの歴史をなぞりつつ、UNHCRで働いていた著者が自らも直接接したブータン難民の窮状を描いている。

著者も指摘しているとおり、スーダンやウガンダなどの難民に比べ緊急度が低いとはいえ、祖国から追い出される悲哀は察するに余りある。著者が語る難民キャンプでの苦労話からもそういったことがうかがえる(ただ個人的にはこの部分のウェイトを減らし、俯瞰した話を増やしてほしかった)。

日本は難民の受け入れに関しては国際的に大きく遅れを取っている。他方、日本の人口は減りつつある。人口問題と難民の受け入れ。直接とは言わないまでも、なにがしかの「きっかけ」にできないものか。

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