『ブータン――「幸福な国」の不都合な真実』根本かおる(河出書房新社)読了

GNHで有名なブータン。国王の来日で騒がれていた頃、「実はあまり民主化されてないし、そんなに幸せでもないよ」といった話は、各所で指摘されてるのを見ていた。

本書はブータンの歴史をなぞりつつ、UNHCRで働いていた著者が自らも直接接したブータン難民の窮状を描いている。

著者も指摘しているとおり、スーダンやウガンダなどの難民に比べ緊急度が低いとはいえ、祖国から追い出される悲哀は察するに余りある。著者が語る難民キャンプでの苦労話からもそういったことがうかがえる(ただ個人的にはこの部分のウェイトを減らし、俯瞰した話を増やしてほしかった)。

日本は難民の受け入れに関しては国際的に大きく遅れを取っている。他方、日本の人口は減りつつある。人口問題と難民の受け入れ。直接とは言わないまでも、なにがしかの「きっかけ」にできないものか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です