長きにわたって続いてきた「俺妹」もこれにて大団円(なんだろう?)。
しかしまあ「これは荒れるでぇ」というラスト。個人的には、京介の決断や、ラストの流れ自体は否定しない(もっとも、それなりに重大な問題を提起してる割には中身が浅薄だとは思うけど)。十分にありえる選択だと思う。ただし、そこに至るまでの描き方には疑問符がつく。
前者については、京介の一人称による語りとはいえ、それほど大事な決断を下そうとするには、桐乃への思いが語られなさすぎるのではないかとか、後者については、あのラストに持っていくために、怒涛かつ不自然なフラグ折りに終始したとか。
そして最大の疑問は、本作品終了後、彼・彼女らは普通の兄妹に戻れたのかということ。まあでもこれは、そういった疑問を持つようにしてるのかな。
しかしそもそも筆者は書き始めた当初からこのラストに向かっていたんだろうか? どうにも座りの悪い感は拭えない。
ただ、あとがきによると、『十年目の再会』という物語が終わってから十年後の話がBDの特典小説としてつくらしい。ここでなんらかの結論が示されるのかもしれない。相変わらずけむにまくだけかもしれないけど。ともあれそれまでもうちょっと保留かな。