『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司(アスキーメディアワークス)読了

日常系ドタバタに魔王と勇者という要素を放り込んだといった作り。それなりにこなれてて気持ちよく読めるようにはなっていた。

が、異世界で文字通り血で血を洗う戦いを繰り広げていた魔王と勇者の現代社会での溶け込みっぷりはコミカルではあるもののご都合主義的な印象は拭えなくてどうにも違和感が残る。

なぜ、世界を征服しようと人間を殺しまくっていた魔王が、現代社会ではこんなに丸くなっているのか。「あんまり人間のこと知らなかったし」とか「人間と魔族ってそういうもんだろ」とかってのはあまりに軽すぎる。

世界移動の際に、その精神になんらかの変化があったとか、勇者と出会うまでに経験してきた人間界での出来事が影響を与えたとかいろいろ説明をつけられなくはないだろうけど、異世界での戦いの表現で「血臭」とか書いといてそれなねーよなーと冷める。

東京がめちゃくちゃになるほど戦っても死者ゼロとかなんかヌルすぎて……。今後、コミカルに徹するんならいいんだけど、これでシリアス持って来られるとなあとは思うな。

ま、いちおう続けて読む。

2013-06-10のニュース

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12)』伏見つかさ(アスキー・メディアワークス)読了

長きにわたって続いてきた「俺妹」もこれにて大団円(なんだろう?)。

しかしまあ「これは荒れるでぇ」というラスト。個人的には、京介の決断や、ラストの流れ自体は否定しない(もっとも、それなりに重大な問題を提起してる割には中身が浅薄だとは思うけど)。十分にありえる選択だと思う。ただし、そこに至るまでの描き方には疑問符がつく。

前者については、京介の一人称による語りとはいえ、それほど大事な決断を下そうとするには、桐乃への思いが語られなさすぎるのではないかとか、後者については、あのラストに持っていくために、怒涛かつ不自然なフラグ折りに終始したとか。

そして最大の疑問は、本作品終了後、彼・彼女らは普通の兄妹に戻れたのかということ。まあでもこれは、そういった疑問を持つようにしてるのかな。

しかしそもそも筆者は書き始めた当初からこのラストに向かっていたんだろうか? どうにも座りの悪い感は拭えない。

ただ、あとがきによると、『十年目の再会』という物語が終わってから十年後の話がBDの特典小説としてつくらしい。ここでなんらかの結論が示されるのかもしれない。相変わらずけむにまくだけかもしれないけど。ともあれそれまでもうちょっと保留かな。

『渚にて―人類最後の日』ネビル・シュート(東京創元社)読了

人類最後の日がカウントダウンされるとして、みんながこれほど穏やかに過ごせるとは考えにくい。そういう意味で、本作品はSFではなく、ファンタジィだと思うけど、一つ一つともしびが消えてゆき、最後に緩やかな波だけがひいては寄せる渚だけが残る風景ってのはなかなかに感慨深い。

もはやおぼろげにしか覚えてないけど、『終末の過ごし方』もこんなだったよな。

トレッキング(伊吹山)

「どう旅」メンバーのIと4度めのトレッキングは伊吹山。

ひたすら登り、ひたすら降りる標高差1200m弱は、今までではもっとも体力を要するルート。でも今までの様子を見ていれば大丈夫だろう、という予想だったが……。

まずは山麓の駐車場に車を停め、歩行開始。Iの速度が速いように感じられ、再三注意を喚起するが、程なく戻ってしまう。

どうだろうと思いつつ、1合目に到着したところで、そういや、昔ここでパラグライダーの1日体験をしたことを思い出す。

3合目まで来るころにはIの速度もだいぶ落ち着いてきていたが、これは疲労によるものだろう。それからもゆっくりと高度をかせぐが、6合目あたりになると、かなり疲労していて、受け答えも億劫そう。ここからは立ち止まることもしばしば。とはいえ、ガスもだいぶ出てきて、天気も心配な日だったこともあり、本当にゆっくりでもいいからと励まし、少しずつ進む。

8合目まで来たあたりで、後ろから三菱電機のロゴをつけた新入社員だろうか、100人ぐらいが競争しながら登ってくる。皆さん礼儀正しく、迷惑をかけられることもなかったんだけど、追い抜いてもらうためにペイスはメチャクチャに。Iにとっては予期せぬ休憩が増えたことがよかったのかもしれないけど。

なんとか山頂にたどり着き、昼食。お花畑の散策はとてもムリそうだったので、ストロベリーソフトを食してから下山。

ここからは、下りで足を痛めないように、テイピングを巻きに巻いた俺のトライアルでもある。

しばらく下って行くと、これまでの山行でまったく足の痛みを訴えたことのなかったIが、つま先が痛いとのこと。俺のほうは、痛みながらも歩けるレヴェル。なにもしないままこれだけ下ったらとんでもないことになっていたんだろう。これは必須だな。

さらに下っているとガスが晴れ、伊吹山の全容が見える。

伊吹山

やはりなかなかの威容。

以後は少し滑ったりしたことを除けば、何ごともなく下山。

これまでの様子を見ていて、もう少し余裕を持って登れるかと思ってたけど、意外にきつかった模様。ただ、最初を思えば長足の進歩。ペイスを間違えずに時間をかければ富士も大丈夫だろう。……と思う。

歩行距離:8.786km。

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